食堂のカレー

11月11日(木)

水曜日、休日のような眠たい1日をすごして、今日は朝から学校だった。最近はとても寒いなあ、でも週末はもっと寒いらしい。ライブの日は防寒バッチリでいかなきゃな、などと考えていた。

研究室がわたしの代もいよいよと動きはじめた。扱うのは主に経済学や行動学であり、学科の必修分野ではない。だから授業を受けてない子もいるのだ。受講していないと会話さえ理解できないことが往々にしてある。

1コマ目の授業が終わり、同ゼミの子に今期受けてない授業の分を教えた。講師代として奢ってくれた食堂のカレーを食べながら、「フリーペーパーでみたことあります」と言われ、記憶を遡ると、たしかに過去一度だけインタビューに答えた気がする。そのなかでバンドの話と好きな場所の話をしてたらしい。

そのとき私が答えた場所というのは各務原市の公園で、わりと私のなかで重要な、かといって月に何度も訪れることはない場所にあたる、結局大切な場所である。中でも欠かせないのは川沿いの'喫茶ロダン'で、おばちゃんがひとりでやっていた。今年に入って何度が訪れるものの営業日なのにやっていない日ばかりで、ブラインドの隙間からは机にあげられた椅子がみえていた。一番最後に訪れたときの「もうそんなに動けないからねえ」という言葉がよぎる。電話をすれば簡単に答えがでるのだが、電話できずにいる。もしものことを受け止めたくないからだ。

会話が並行して進む回想を終えると手元のカレーはなくなっていた。食堂を後にし、続きの分を終えて、最後の授業まで与えられた課題を消化する。

最後の授業を受けたあとには飛んで可児に戻ってきた。今日はバンドの練習だ。今週末にライブを控えている。

今日の2時間の練習で、ようやくライブの仕上げまでできてホッとした。たぶんいままでで一番私らしいライブができそうである。全部で五曲、じっくりと味わいたい。